10〜20名前後の妊婦を対象とし、内容は多岐にわたる。
机・椅子を用いての講義形式、ビデオやOHPなど映像による指導形式、 ラマーズやソフロロジ−に基づく実技形式が主な形態となる。
コンサートを組み込む例<写真>なども見られる。
多目的ホールがない場合、時間外の待合などを利用することになるが、 見舞い客やプロパーの出入りもあり、床に寝るような動作には落ち着かない雰囲気となるケースが多い。 実技形式の場合、一人一坪が広さの基準となる。
母親教室に必要な部屋として、ホールの他、
机や椅子、床に寝る際に使用するマットや枕、
クッションなどの収納スペースが必要。
ラマーズにおけるリラクゼーションやソフロロジーで
求められる半覚醒状態をバックアップするために、
ホールは外部騒音を遮断する外壁や開口部、
自然光や照明のコントロールが必要。
他にマイク、スピーカー、大型モニターかスクリーンとプロジェクターなどの設備も必要となる。
多目的ホールの利用形態として、一番ハードなメニューとなるのがエアロビクス。
一人一坪の広さが必要で、特に床は膝など脚部に負担の掛かりにくい、 エアロビクススタジオに準ずる構造とすべきである。
壁は姿勢の確認と,離れていてもインストラクターを見やすくするために、鏡張りとする。
L型に二面を鏡張りに、他の面を開口部や吸音性の高い材料で仕上げることが多い。
大音量となるケースもあるので、外部に対する遮音に気をつける。
壁に沿って手摺も必要となる。
ストレッチ系の動きに使われるが、特に妊婦はバランスがとりにくいため、安全面からも設置すべきである。
BGMは不可欠で、激しい動きからクールダウンまでカバーするために ピッチコントロール付のオーディオ装置とする。
ヘッドセット付きの無線マイク、ライトコントロール付の照明、冷暖房設備の他、 有酸素運動として換気には十分配慮する。
関連諸室としては、事前に血圧・脈拍の計測や、双子や妊娠中毒症などのケースでは エアロビクスは不可なので、問診票に記入してもらいチェックする、などのスペースが必要。
他に参加者の更衣室、洗面・化粧室、シャワールームなどが必要となるが、 入院患者用設備との兼用が可能な場合もある。
余裕があればシャワー付のインストラクター控室も欲しい。
妊婦向けエアロビクスの開発・普及は日本マタニティビクス協会の20年以上に渡る活動に負う所が大きい。
認定インストラクターの養成、紹介、施設作りのアドバイス、関連グッズの販売などをおこなっている。
日本マタニティビクス協会 TEL 03-3725-0071 http://www.mb-kyokai.com
妊婦向けヨーガは、エアロビクスのような激しい動きは無い。
体への負担もほとんど無く、したがって事前の身体状態のチェックなどは求められない。
一人一坪が基準で、床材は畳も推奨されるが、 多目的ホールの性格上フローリングの上にカーペットを敷くことになる。
静かで集中しやすい環境が必要で、BGMは不要。マイクも基本的に不要。 冷暖房と換気設備があればよい。
エアロビクスと異なり、看護士など医療スタッフが講習を受け、 インストラクターをするケースをよくみかける。
日本マタニティ・ヨーガ協会が認定インストラクターの講習や書籍やグッズの販売、 機関誌の発行などをおこなっている。
日本マタニティ・ヨーガ協会 TEL 03-3979-4688 http://home.att.ne.jp/gold/mata/
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